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2015
04.29

「暴君と素敵な結婚生活」宮野美嘉

Category: 本の感想
暴君との素敵な結婚生活 (小学館ルルル文庫 み 4-14)暴君との素敵な結婚生活 (小学館ルルル文庫 み 4-14)
(2015/04/24)
宮野美嘉

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父親の命令でルナリアが嫁ぐことになった相手は、冷酷な暴君と恐れられる伯爵ヴォイド。天文学が大好きなルナリアは研究が続けられなくなることを悲しむが、ヴォイドは意外にも妻の学問を許すという。夢を応援してくれた!と感激するルナリアはヴォイドを「優しい旦那様」と呼び、主人に怯える館の使用人たちを驚かせるが、ヴォイドもまた自分を怖がらず笑顔をみせるルナリアに困惑して…!?とびきり甘い新婚ラブロマンス!
(「BOOK」データベースより)

これは本当に素晴らしかった!

暴君と呼ばれる夫の元に嫁ぎにくる天文学狂いのヒロイン。そのヒロインの天然さに調子を狂わされながらも段々惹かれていく旦那様がかわいい、と、前半はお約束ながらも大変ニヤニヤな展開でした。
しかし後半に入ると、彼女の母と父、そして暴君と呼ばれる彼の由縁、生い立ち、などに話がいく。実はそれらは密かに繋がっており最後に明らかにされるのは意外な嘘の真実。
宮野さんの作品てわりとバックグラウンドに凄惨な過去を捻じりこむ場合も多いのですが、今回は両親の存在が深く関わっていて、明かされるのはとてもシビアな現実。それでもただつらいだけではなくその先に必ずそこに希望を乗せてくるのが宮野作品の素晴らしいところだと思います。今回も最後のあのシーンに思わずジンときてしまった。

ところで、人によっては、この作品の後半の展開に目をひそめる人もいるみたいで逆にびっくりしました。評価がわかれるタイプの話なのかな。
私としては、このダーク的な環境の中で生まれる愛!みたいな雰囲気がとても好きなので両親の話もいい話だなぁと素直に感動してしまったのですが。

宮野さんのこういうダークさ大好き。
いつかもっと突っ切ったような作品も読んでみたいものです。
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