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2016
02.03

「エチュード春一番 第一曲 小犬のプレリュード 」荻原規子

Category: 本の感想

「あなたの本当の目的というのは、もう一度人間になること?」大学生になる春、美綾の家に迷い込んできたパピヨンが「わしは八百万の神だ」と名乗る。はじめてのひとり暮らし、再会した旧友の過去の謎、事故死した同級生の幽霊騒動、ロッカーでの盗難事件。波乱続きの新生活、美綾は「人間の感覚を勉強中」の超現実主義の神様と噛み合わない会話をしながら自立していく―!
(「BOOK」データベースより)


あらすじだけ見たらどんな話かちょっとわかりにくかったけど、人間のことを勉強するために下りてきた神様なしゃべる犬と女子大生のコンビが不思議系事件に遭遇したお話だった。
地味に始まったけどわりと面白かったし、今回は仲良くなるためにプロローグ的な感じにも見えたので続きはとても楽しみです。

一人暮らしを始めた女子大生の元に神様だと名乗るしゃべる犬が現れる。人間になるために人間のことを勉強中だという自称神様と奇妙な同居生活をすることになったさ中、小学生時代の同級生と出会い幽霊騒動が持ち上がる。ただの交通事故で死んだはずの彼がなぜ幽霊となって出てくるのか、調べていくうちに確かに不穏な事実が出てきて身の回りでもおかしなことが起き始める。神様といっても基本しゃべるだけで特に何かの能力があるわけでなく、人間界のことは何もわからない、幽霊の存在を聞いても、人間が死んだらどうなるかなんて知らないし興味がないと味気ない返事。興味があるのは生きてる人間の感情だと言いながらともに事件のことを調べていく。




ネタバレです。




ぶっちゃけいうと幽霊騒動は狂言だったというオチなんですが、この幽霊が存在するのかしないのか前半はわりとどっちの"世界観設定"なんだろうとメタ的なことを考えていたのですが、後半になると明らかな情報過多、嘘くさくなっていく。結局、この世界で幽霊という存在がいるのかいないのかはわからないけど、この手のものは情報量が少ないままならわりと信憑性があるように見えて、詐欺師の場合はそこが腕の見せ所なんだなと、妙なところで感心してしまった。

最後がそんな終わりを迎えたものだから肩透かしというか、結局何なん?みたいになったけど、この事件(?)を通して自称・神と一歩仲良くなったということなのだろうか。最後、人型にもなったしね。

この先、神様側の事情が出てくるのか、今回みたいな不思議系事件簿になるのか、それとも主人公側に寄り添った大学生活青春ものになるのかわからないけど(多分全部かな)、続きは楽しみに待ちます。
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