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2018
04.22

「茉莉花官吏伝 三 月下賢人、堂に垂せず 」石田リンネ

Category: 本の感想

「わたし、禁色を取りに行きます」皇帝・珀陽に文官の高みを目指す宣言をした茉莉花。その決意を受け、珀陽が茉莉花に命じた赴任先は―皇帝位を巡る内乱の危険性をいまだに残す“赤奏国”だった!赤奏国へ貸し出された茉莉花は、皇帝の暁月に国の建て直しと敵軍との「和平交渉」を任されるが、荒れた王城は人も物資も足りないものばかりで!?
(「BOOK」データベースより)


地方に赴任かと思いきや、前回大活躍の暁月の国、赤奏国でのお話。
平和で女性官吏が少ないことが問題になるような国と、命の危険があるような荒れた国での官吏のお仕事という、主人公が色んな体験ができる二度おいしい作品だなと思ってしまった。

石田リンネさんの作品て、基本チート性能を持った子が無双してスカッとするようなタイプの話が多く、多少の苦難やピンチはそれを乗り越えるためにあるようなもので、今回も人材不足のため初めて自分が上司として人を采配しなければならなくなったものの、残った人々はやる気がない察しが悪い、でも気が弱いので強くは言えないという苦しい立場に追い込まれる中、実力はあるのにそれを隠し目立とうとしない、まるでちょっと前の自分を見てるような青年・舒海成に出会う。それに気づいた茉莉花はこっそり海成の仕事を増やしまくりこき使うのだが、もちろん海成にもそれがばれて、しかしお互い似た者同士、なんだかんだぶっちゃけられる関係になり、仕事もうまくいくようになる気持ちの良いストーリー。恋愛フラグは全く立たない男女の関係っていいものですね。

その後の誘拐の話は、個人的にはちょっとーーと思ってしまったけど、戦争回避するために情に訴えかけるとか、あまつさえそれが成功してしまうとか、人が死んで微妙な空気になるくらいならご都合主義は大歓迎だけど、できればご都合主義だと感じられない作りなら尚良いです。。

そんなわけで、今回も茉莉花は大活躍だったわけだけど、赤奏国の話はまだ続くのかな。
正直、白楼国組がいなくても楽しめたけど、茉莉花は珀陽がいたからこそ官吏をやっていると思うので、珀陽との関係の深さを見せつけたい気分です。多分ここぞというシーンで見せつけはあるでしょう。いろいろフラグも仕込まれていたし、次回も楽しみです。

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